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しばらく,ここへのアップロードは怠けていた. 今年は,2月にシンガポールへ出かけていたのだが, 2月から4月にかけては,例年,超多忙な時期. その前の年にもシンガポールでの国際会議に出ていたのだが, それもアップロードなし. 今回は,秋には連休などというモノが多発したので,それを 利用して,ともかく,中身を忘れないうちに,少々強引に 台湾訪問記をアップロードすることにする.

Taiwan 2014

2014年10月7日〜10月12日

2014年10月8日から10月11日まで開かれた 国際会議に出席のため,台湾を訪れた.

今回の訪台に際し,主催の Gen 教授のご厚意により, 招待講演の栄誉をいただいたのみでなく, 航空費を含めて,滞在の全額を出していただきました. ここに深く感謝をする次第です. 大変,有意義に台湾滞在を楽しむことができました.

会議の正式名称:

2nd International Workshop on Particle Physics and Cosmology after Higgs and Planck

会議の主催者は,「国立理論科学センター(National Center for Theoretical Sciences)」. この組織は,国立清華大学の物理系の学部の建物の一画に間借りを している.研究スタッフもそう多くはない. ところが,その権限は強大で,物理科学系の国家予算はいったんここに 配分され,ここから,台北の国立台湾大学やここ新竹の国立清華大学など, あちこちの大学へ再配分されるとのこと, ともかく,権限から言うと,ここが親玉的な組織らしい. ここのセンター長が2年前に,私を国立台湾大学へと招聘していただいた He教授である. 今回の会議のボスは,Gen教授.

会場:

10月8日 - 10月9日: 国立清華大学 (新竹市)

10月10日 - 10月11日: 仏光寺 (高雄市近郊)



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清華大学 (National Tsing Hua University)

(10月7日(火) - 10月9日(木)

国立清華大学のある新竹市は台湾のシリコンバレーと言われる ハイテク産業の集積地.

その郊外にいくつかの大学が集まっている.国立清華大学だけで なく,国立交通大学など. 「清華大学」というと,名前から,私学の大学と思っていたのだが, 国立の総合大学であった.台北にある「国立台湾大学」は日本の 旧帝国大学を母体としていて,赤煉瓦のどっしりとした風格 のある大学なのに比べて(2012年の台北訪問記を参照), こちらはすべてモダンな建物ばかりで,新進気鋭の大学と いう印象を受ける. 「国立交通大学」は名称から交通関連の工科大学との印象を 与えられがちだが,こちらもれっきとした名門の総合大学である. どちらも,名門大学なのだが,同じ名称の大学が 中国大陸にもあり,やはり,大陸側でも名門大学である.

新竹市と北京にある両清華大学は,互いに姉妹校なのかと思ったら, そうではなく,全く各々独立の大学のよう. と言うより,大陸側が「元祖」(1911年創立)であり,一方. 台湾側の大学は,蒋介石が大陸に対抗するために,同じ名前の大学を 台湾に1955年に創ったのだそう. 故宮博物館が北京と台北の両方にあって張り合っているのと 同じことのよう.

新竹市の繁華街にはタクシーを必要とするくらい遠い. 従って,今回の写真は大学のみ. 街の様子は体験できなかった.

更なる風景はこちら

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仏光寺(Fo-Guang-Shan, Kaohsiung市)

(10月9日(木)- 10月11日(土))

清華大学のある新竹市は台湾の北の果て. これに対して,仏光寺から最も近い高雄市は, 台湾の南の果て. 高速道路を貸し切りバスで突っ走って新竹市より約4時間. やっと到着できるような遠いところ.

どうして,物理の国際会議をそんなお寺の施設で やるのだろうと言うことが,最初の疑問であった.

着いてみて納得.

会議室も超デラックス. 後援者が壇上からスピーチするというスタイルではなく, 座席は円形に並べられていて,トークする人は,その円形の中心で 話すことになる.スクリーンは前と後ろの2カ所に大きなものが 用意されている.(どちらが前でどちらが後ろかはあまり意味はない. ともかく,登壇者がレーザーポインターで示した方が,主スクリーンと なる.) 各机には,マイクが常備されていて,ボタンをおせば,すぐに発言が できるようになっている.登壇者の発言を数百人の聴衆が一方的に聴く というスタイルの会議場ではなく,あくまで,登壇者と会議参加者が 対等に討論を闘わせるというスタイルの会議場であった.

この寺院の境内は,ともかくもとても広い. (大仏をバックに私.)

夜景もまた,圧巻.

詳しくはここをクリックしてください.

(大学・研究所の紹介がこのサイトの目的なのに,特定の宗教施設の宣伝に 手を貸すことになるのは,ちょっと気が引ける. しかし,この施設にはともかく感激した.)

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