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博物館めぐり

最終日(8月28日(土))の午後は,時間があったので,博物館巡りをする.  


アレクサンダー・ケーニッヒ自然史博物館

最初に訪れたのが,この博物館. よく内容を確かめもせず,アレクサンダーとあるので, なんとなくアレキサンダー大王関係かと,時代のずれも 考えずに入ってしまった. 入場してから,単なる自然史博物館と分かったのだが, 入場が有料だったので,出るのも惜しくて,我慢をして 見て回った.


ドイツ歴史博物館

 そこから10分ほど歩くと,ドイツ歴史博物館がある. 最初,よく分からなくて通り過ぎてしまって,別の 博物館(美術館)へ行ってしまい,入場料が15Eurと 言うことで,あわてて受付の人に, 別のミュージアムが他にないか, 私はドイツの歴史に興味があるといったら,すぐ近く にそれがあると教えてくれた.こちらの方は,無料. しかも展示も豊富.

主として,第2次世界大戦以後の 歴史が中心だが,ナチス以前の展示やナチス時代の 展示もある.興味のある展示ばかりだったのだが, 時間がなくて,ゆっくり見れなかった.(それに ドイツ語の説明文は残念ながら読めない.) 最初から,ここだけを目当てにくればよかったと後悔 した.機会があれば,また来たいところ.

興味のあった展示のいくつか. (残念ながら,撮影禁止なので,写真はない.)

・市民デモの盛んなころの映像が展示されていた. むろん,警察が用いたヘルメットや楯なども展示 されていて,さらには,警察の放水車の一部が 展示されていた.なかなか迫力がある.映像では, 放水によって,デモを見物していた市民の一人が ベンチから吹っ飛んで頭から地面にたたきつけられる ところが放映されていた.多分,当時のニュースの 映像だろうと思う.とれも迫力があった.デモの 様子,警官との衝突で,どんどん負傷者がでる ところや,警官に抱えられて連行される人々の 様子が,生々しい音声と共に放映されているので とても興味深かった.

・輸出と輸入の比較のコーナーがあった.(あるいは 密輸製品の展示かもしれない.ともかく,ドイツ語 が読めないので.)ここには,日本品ばかり並んで いた.カメラでは日本の3メーカー,電気製品では ソニーの製品が並んでいた.日本品がドイツに流れ込んで いた時代があったのかとこれも感慨無量.

・オリンピック関連の特別展示もやっていた. むろん,活躍した選手についての展示もあったが, 興味があったのは,選手の活躍を支えるのにいかに 科学的サポートがあったかという資料も並んで いた.特に医学的な器具や装置が多く並んでいた. そこには風刺マンガも展示されいていて,3人の 医者が注射器を持った手を高々と掲げて表彰台に 並んでいる場面が描かれていた.どういう意図で, この展示がなされていたのかは,ドイツ語が読めない ので,不明だが,ちょっとおもしろかった.

・風刺マンガと言えば,正装をした政治家らしい 人物が,フランスとアメリカの両方から引っ張られて 宙ぶらりんの状態でじたばたしているマンガが あった.これもドイツ人の複雑な感想かもしれない.

・ナチス時代の映像は音声にも興味があった. 特に音声は,ドイツ語がわからなくても,なんとなく こちらも胸が高鳴るような語調の演説で,迫力が ある.きっと,これを聞いた現代の若者は今度こそ, 英米を打ち負かそうと,ナチス時代の再来に 奮い立つに違いない.

・戦争被害の展示では,廃墟と化した場所の写真と 並べて,同じ角度からの現在の様子の写真もある ので,その被害の様子がよく分かる.すさまじい ばかりの廃墟ぶりである.日本では,そんなことを すると反米感情を刺激するからか,戦争被害の 展示はあまり見かけない.映像では見せないで, 言葉や文字で語り継ぐ というのが日本の基本的なやりかたのように思われる.

今度機会があったら,たっぷりと時間を取って見学したい.


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