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エクスカーション:中世の古城とおとぎの町

2010年8月25日(水)  

今日は午後の半日,いくつかの組に分かれて,エクスカーション. 私は,ドイツの古城というのにあこがれて,「古城」組に参加したのだが, 以下に紹介するように,古城の方は期待はずれで,その代わり, あてにしなかった「中世の町」というのが,とても興味深かった.


先ずは,最初の訪問地は,問題の Satzvey城

中世のお城と言うが,オモチャのようで,とてもちゃち. あちこちペンキを塗り直してあるのも気になる.それに 併設されているレストランや遊技場な完全に低俗 路線.あまり感激はしなかった.

 

この「お城」は Beissel von Gymnich 伯爵のその 家族が代々 300年を越えて居住しているとのこと. いわゆる,戦争に備えたお城ではなく,地方の 豪族の「おやしき」に過ぎない. のどかな平地の中に優雅に建てられている小さなお館. 恐らく同居する使用人は4〜5人程度が限度と思われる.

建物の1階部分は,見学させてもらえた.

骨董が好きな人には楽しいかも.

もう一度外から眺め直してみると,まあまあの部屋数. ホテルとして営業すれば結構泊まる人もいるかも. 現在も見学コースの部屋以外は,家族が使用して いるようで,池に面したテラスにいる人々は, この館の持ち主の家族のよう. これだけの建物を維持するのもなかなか大変だろうなと 思う.

ところで,興味深かったのが,右側の写真. 上の階の右側のでっぱりは何だと思いますか?

ガイドの説明によれば,これは昔は水洗トイレなど なかったので,便はここから池へ垂れ流しという 仕掛けになっていたとのこと.そういえば, ベルサイユ宮殿でもトイレはなかったと聞いたことが あるような気がする.ここは,ちゃんとトイレは あったということだから,フランスよりは進んでいた と言うことだろう.


中世の町 Monschau

とても小さな(しかし高層の)きれいな建物が 並んでいる.まるでおとぎの国に来たよう.

むろん,ここは観光の町なのだが,けばけばしい 商業的なところは全くなく,とても雰囲気がよい.

ずいぶんと沢山の家があるようにみえるが,実はそのほとんどが 現在は無人の家とのこと. この町全体はたった7家族で運営しているとのこと. しかも,若い家族はいなく(彼らはこの谷を出て, もっと町の方に住んでいるとのこと),古くからの 人たちでがんばってやっているのだそうだ. 確かに,帰りに気がついたのだが,ここは深い谷間にあり, ここに来るにはかなり回り道をして,来なければならない. まるで陸の孤島のようなところであった. (ガイドさんは,昔この町で小学校の先生を やっていたとのこと.だからこの町のことは何でも よく知っていた.)

ここにずっと暮らしているのはごめんだが,観光で訪れるには 悪くない. 夏などには,申し込めば,合宿用に建物は使わせてもらえるそうだ. 日本にこんなところがあれば,研究会などで活用できるのだが.


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