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シンガポール国立南洋理工大学(Nanyang Techinical University)訪問記

2005年11月26日(水)〜11月30日(日)

2005年11月26日から11月30日まで, 国際会議 PAQFT08 に出席のため, シンガポール国立南洋理工大学を訪れた.



    国際会議の正式名称は, 「Particle Physics, Astrophysics and Quantum Field Theory: 75 Years since Solvay 」という大変長いものである. シンガポール国立南洋理工大学の Nanyang Executive Centre を会場に, 11月27日(木)より11月29日(土)まで開かれた.

     会場となった Nanyang Executive Centre

    会議用ホールだけでなく,4階以上は宿泊施設となっている.

    (左)M. Perl 教授(ノーベル賞物理学者)    (右)H. Fritzsch 教授

    宿舎から望むキャンパス風景 右の写真は,デラックスな教職員宿舎

    教職員とその家族のためのプールや運動施設も完備している.

    南洋理工大学について  

    大学キャンパスはとても広く,建物もとてもきれいでデラックス. 写真をもっと撮りたいと思っていたのだが, 会議会場からほとんど出歩く暇がなく(朝食も昼食も会場で用意された. おまけに夜食まで!), 結局ほとんど他の場所は撮せなかった.それで,文章だけで,この大学を 紹介しよう.

    南洋理工大学は,英文名称は Nanyang Techinical University (NTU) なので, 日本語訳にすれば,「南洋工科大学」となると思うのだが,この大学の 中国語のパンフレットを見たら,「南洋理工大学」となっていた. それで,パンフレットを尊重して,そちらを日本語訳として 利用することとする.

    もともと,中国語系の大学として存在していたものが,1978年に 英語系の大学(現,「シンガポール国立大学(NUS)」と統合され, その後再び分離した歴史を持つ. 現在,両大学とも,国立であり,学生数など規模も同程度とのこと. (学生数は約5万人と聞いたと思うが,私の聞き間違いかもしれない. きちんと調べてあらためて数字を掲げたい.)

    さすが,教育をビジネスとしていると言われる国だけあって, 建物もモダンであり,施設は整っている. 学生も国際的であり,中国系,欧米系,インド系,東南アジア系,など, いろいろの出身者が融合して勉学に励んでいる. 街の中心から離れていて(国境近くにある)いるので,夜も勉強しか やることがないからか,大学構内に設けられたテーブル付きのベンチ のようなところに多くの学生が集まって,みんな熱心に勉強していた. 勉強の便宜を計らって,そのようなところは,照明もしっかりしていた. もう11月も終わりの時期なのに,外は夜でもとても暑い. 学生達は,日本で言えば,真夏の服装だった. 大学の食堂は9時には閉店するが,ピザのような軽食ならそれ以後でも 食べることができる.

    (左)構内のバス道路  (右)中国系卒業生の同窓会本部

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    晩餐会

    11月28日(金)夜はシンガポール有数の高級ホテル,ラッフルズホテル (Raffles) で晩餐会

    すべてがイギリス流で,大いに雰囲気は楽しめた. しかし,何を食べたのか,あまり印象に残らなかった.

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    屋台村へ

    最終日11月29日(土)の夜はようやく解放されて時間ができたので, 何人かの仲間と,シンガポールの屋台村へ出かけた.

    左の写真に写っている平屋建ての建物の中に屋台が集められている.

    ビールを飲んだのはSさんと私のみ.他の方々は清涼飲料水. 周りを見渡しても,アルコール類を飲んでいる人はほとんど 見かけない.家族連れでやってきてはいるが,シンガポールの 人たちはアルコール類を飲む習慣はあまりなさそう.

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ストックホルム観光

会議は11月29日(土)でいったん終了.翌日の11月30日(日)は,主催者側で シンガポール観光(バスツアー)を無料で企画してくれた. 帰りの飛行機までに時間的余裕のある人達がこれに参加した.

最初の訪問場所は,マウント・フェーバー(Mt. Faber). マウントというから,山かと思ったら,標高 115m の小高い丘. それでも,バスで登ってみると,シンガポールの街が見渡せてなかなか楽しめる. 

丘から眺めたシンガポール名物の高層アパート群. アパート群ごとに自治組織ができていて,これが議会選挙のときに, 選挙区の区割りとなるそう. 日本人好みの一戸建ての住宅などは,この国では考えられない. 必ず,どこかのアパート群に所属するしかない. その代わり,スラム街のような場所(地域)は全く見かけなかった.

もう初冬だというのに,いろいろの花が咲き乱れていてとてもきれい.

小学生も写生遠足に来ていた.

(左)丘の頂上には,マーライオンがある. (右)シンガポールの歴史を描いたレリーフ

マーライオンのある丘の周りは,シンガポールの歴史を 描いたレリーフが展示されている. ここはかってイギリスの植民地だったところなので,当然, 日本人は「悪者」である.

次の訪問地は,ビボ・シティ.シンガポール1のショッピングセンターとのこと. ここで各自が昼食をとるよう,かなりの自由時間が与えられたのだが, あんまりショッピングには興味がないので,ちょっと時間を費やすのに苦労した.

地下に屋台村的な店が集まっていることを発見. そこで昼食をとることとした.ここだとなんとか安く食べることができた. シンガポールまで来て,買い物やグルメなんてまっぴらご免だ.

次の訪問地はマリーナ・バーラジ(Marina Barrage)(海浜河川ダム). ここは,シンガポールの新しい観光名所のよう. 今年(2008年)秋にオープンしたらしい. 川を堰き止めて,市民のための水瓶としているとのこと. いかにこの国にとって水が大切か,人々の努力の歴史が展示してあって, ここは大いに勉強になった. 考えてみれば,この国には山といえる部分は全くなく,水なんてあるはずがない. 水は隣国のマレーシアから買っているようだが,以前,険悪な関係になり, 水の供給をストップされた歴史があるとのこと. それで,自国でも水を生み出す必要にかられて,このような施設を造ったとのこと. 「水」は,完全に科学の粋により生み出されたものであり,「天然水」ではない. そのボトルをもらったが,おいしいものではないが, さりとてまずいと言うこともない. ともかく,貴重でかつ高価な飲み物であると思うと,飲んでいてとても ありがたい気持ちが湧いてくる.

(左)着いたときはすでに雲行きが怪しかった. (中央)そしてまもなく見事な土砂降り.こんな激しい雨は,さすが南国という感じ.

最後の訪問地はシティ・ホール周辺

どれがシティ・ホールなのか思い出せない.上の写真の建物がそうなのかも.

左の写真は,シンガポールの父と言われるラッフルズ(東インド会社の書記) の像.この像の場所に,1819年に彼は上陸をしたそうな.

対岸には,珍しく高層でない建物が,並んでいる. こちらの大学院生の説明によると,なかなか庶民的で,かつ, おいしいレストランが立ち並んでいるとのこと. 時間があれば寄ってみたいところなのに.残念.

左および中の写真のバックの建物は「最高裁判所」. なかなかクラシックな感じで,貫禄もある.

広場では女子サッカーのクラブメンバーらしき方々が, 練習に汗を流していた.

(左)エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイ(Esplanade Theatres on the Bay)

劇場,音楽ホール,レストラン,などの複合施設.

(右)野外音楽ステージもある.バンド演奏をやっていたが,驚くべきへたくそ. 同じアマチュアでも日本の方がはるかにまとも. バックにマーライオンが見えて,風景としてはなかなかいい感じ.

この建物は,商業施設なのかそれともアパートなのか, よくわからない.ともかく,カラフルな建物がバスの中から見えたので, カメラのシャッターを切った.

バスツアーに最後まで付き合った物好きな方々でした.

どこを回ったのかよく分からないまま,「おまかせ」でくっついて 行ったので,いろいろ回ったが結局ほとんどそこがどこかは分からなかった. やはり,自分で地図を持って回るべき. ガイドブックも買ってはいたのだが,今回は忙しくて事前・事中に全く 読まなかった.大学のキャンパスに閉じこもったままなので, ガイドブックを読む必要が全くなかったことも原因と言える.

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