系(システム)の時間変動を論ずるテクニックとして, 微分方程式応用の初歩を学び,それを用いたモデル構築の技法を身につける. 系の単なる動的記述の技法としてだけでなく,そのような動的変化を引き 起こす原因を探る技法として,ダイナミカルモデルは意義を持つ.
まずは,社会現象のモデル化に役立ちそうないくつかのやさしい 典型的な力学システムの振る舞いを紹介する.
加速度的増加現象,加速度的減衰現象,振動現象(減衰振動を含む)など.
これらは,数学的技術(微分方程式論)で言えば,線形2階の常微分方程式 の範囲での取り扱いを学ぶことに当たる.それらを通してモデリングの基礎を 学び,いろいろな社会現象や経済現象への応用の力を身につける. モデリングの目的,基礎的心構え,注意点,等を学び,また, 微分方程式応用の基本技術を身につけた後,その応用として, 課題研究に取り組む.社会・経済・経営現象をモデル化し, その動的変化を数量的にとらえるような「トイ」モデルの構築を試みる.
課題研究の成果によって評価を行う.
プリント配布 ( 2001年講義ノート 参照 )