「H-U-L」とは,「Hadrons-Urbaryons-Leptons」の頭文字である. その昔,素粒子と呼ばれた陽子や中性子,パイ中間子,などは, ハドロン(hadrons)と呼ばれ,現在ではそれは「クォーク(quarks)」 から構成される複合粒子であり,「素」粒子とは見なされて いない.ウルバリオン(urbaryons)とは,現在の言葉でクォークと 呼ばれているもののことである.レプトン(leptons)とは,電子, ニュートリノといった物質とは強い相互作用を起こさない粒子群 を指す.
昔は,ハドロンをクォークとの関連からだけでなく,また,クォーク をレプトンとの関連だけでなく, H と U と L とに視野を広く持って, 統一的に新しい物理学を構築しようと張り切っていたものである. 「H-U-L」とは,そのような趣旨に賛同していただいた若手研究者仲間 で,私的に手作りの情報誌を作り,回覧し合っていたものである. (むろん,ワープロなどない時代なので,原稿はすべて手書きで, それを「青焼き」と呼ばれる方法でコピーして配布した. 仲間は西は九大,北は北大まで,全国に散らばっていた.) 私は,現在は UとLだけが自分の研究対象となってしまった. 実際,H の分野は,現在,ハドロン物理学と言って,それだけで 十分深い研究対象となっているので,ハドロン物理とクォーク・レプトン 物理との2足のわらじは到底履ける状況にはない. 今は,hadorons-quarks-leptons への広い視野をと呼びかけても, 「何を血迷って!」と言われてしまうだろう.
今は,各大学ごとに大学院生の指導体制もしっかりしてきていて, 若手の方々も,所属する大学の教員の方々と組んで論文を書くことが 多くなったように思う.H-U-L時代のように,日本全国の大学を 結んで,若手が独自の研究活動を展開することもなくなってきている のではないかと思われる.
私が描いたのは,1971年10月号までです.
大きいサイズ 1970年11月号 1970年12月号 1971年1月号 1971年2月号
大きいサイズ 1971年3月号 1971年5月号 1971年6月号
いささかロリコン趣味的な絵であるが,もう40年近く前のことで あるので,お許し願いたい.こんな絵を表紙にしてみんなの目に さらしていたのかと思うと恥ずかしい限り. (原則として特定のモデルはありません.単に道ですれ違ったときの 印象で,後から,勝手に空想して描いたものです.ただし, 1枚だけ例外があります.後の我がワイフとなった人物です.)
大きいサイズ 1971年7月号 1971年9月号 1971年10月号
大きいサイズ 1972年5月号 1971年6月号 1972年7月号
どなたの作品かは不明だが,とてもセンスのいい表紙. この号の担当校は東北大学なので,そこのどなたかの作と思われる.
大きいサイズ 1972年12月号 1973年6月号 1973年7月号
山登りスタイルの女性像.なんだか私が描きそうな絵だが,文字を見ると, 明らかに私の筆跡ではない.それにこの号だけは,「12月号」などと 書かずに「DEC」などと英語表記になっている.どなたでしょうね. これを描いたのは.
私が描いたのは1971年10月号までです. 他の号の表紙については,今ではどなたが描いたのか不明です. 著作権上,問題がありそうなら,小出までご連絡願います. 直ちにそのファイルを削除します.
また,1971年2月号の表紙は私が描いたものかどうか記憶がない のですが,私が描いたとしても,そのモトとなる写真があるものと 思われます.その場合は,ネタとなった写真の著作権に触れるかも しれません.問題がありそうならご指摘下さい.これも削除します.
私(小出)へのメールアドレスは,大阪大学素粒子論研究室の Web で 公開されていますので,そこへアクセスして,私へのメールでご指摘 いただければと思います.(このWeb上では,アドレスの公開はして おりません.)