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ケルン再訪記 (8月29日(日))


ローマ・ゲルマン博物館

ぜひ行ってみたかったのは,ローマ・ゲルマン博物館. しかし,残念ながら,開館の時間はまだだった. やむを得ず,外からのみ見学する.

再度大聖堂

何度見ても迫力がある.

ケルンの町並み

ボンと比べるとこちらは大都会.


ケルン中央駅 

いろいろな列車が入ってきて,見ていても楽しい.


ケルン中央駅にて:とある感想記

多くの人々が忙しく行き交う駅構内の通路では,報道写真展がなされていた. しかし,内容はかなりショッキングなもので,こんな写真を 一般の人々が通る場所で,展示を行うなんて,日本では考えられない ことと思った.むろん,過激な写真は周りを囲んであって,そこの 入り口には何か赤の文字で書かれていたので,子供は入るなと 書いてあったのかもしれない.しかし,ドイツ語だったので, 何が書かれていたのかは明らかでない. いずれにせよ,単にパネルを使って,囲いをしてあるだけで, そこは孤立した部屋ではなく,あくまで通路の一部なのだ.

どのような写真展であったか,その一部を紹介しよう. 文章で紹介するだけなのだから,ネットで紹介してもそう問題は ないと思うので.

アフリカのどこかではないかと思われるが, 黒人の兵士達を取材した写真があった. がっしりとした半裸の男性(横に銃が置かれているので,兵士と 思われる)とベットに全裸で腰掛けている少女の写真があった. まだ胸がほとんど発達していない少女で,ぼんやりと座り込んでいた. こんな少女まで,戦争(恐らく内戦)に駆り出されるのかと思うと やりきれない気持ちになった.

一番,衝撃的だったのが,「石打ち刑」の写真であった. 処刑される人に向かって,石を投げつける刑とは知っていたが, こんなに残酷で悲惨なものとは思ってもいなかった. まずは,地面に穴を掘って,処刑される人を首まで穴に埋める. その上で,みんなで石をその男に向かって投げつける. 小石を想像していたのだが,レンガブロックなど,かなり 大きな石をみんなで投げつける. (その方が,早く絶命するだろうから,人道的なのかも知れない.) 最後に,頭や顔が血で真っ赤に染まった男を,穴から掘り出して 引きずり出す.その過程が,順を追って克明に記録されている. これを撮していたカメラマンはどういう気持ちでこれを撮して いたのだろうか.報道関係の人は本当にタフでないと勤まらないなあ とつくづく思った. 私は,「石打ちの刑」などが合法化されている国には絶対に行きたくない とつくづく思った.とても後味の悪い写真を見てしまったものだ. どうして誰でもが通るこんな駅構内の通路に展示するのかも不思議に思った.


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