1999年度ノーベル物理学賞
トフト教授とヴェルトマン教授に!
--- 受賞理由は素粒子理論に対する数学的基礎付け
プロフィール
- トフト教授( Gerardus 't Hooft )
-
写真はhttp://www.phys.uu.nl/~thooftより転載
- 1946年オランダ生まれ.ウトレヒト大学(オランダ)物理学教授
- ヴェルトマン教授( Martinus J.G.Veltman )
-
写真はhttp://www2.physics.lsa.unich.ed/faculty/より転載
- 1931年オランダ生まれ.ミシガン大学(アメリカ)物理学教授
業績
- 両教授の名前の付いた定理は数多くあり紹介しきれない.
より詳しい解説は以下のサイトに与えられている.
- 1999年ノーベル物理学賞
- (スウェーデン・ノーベル賞委員会ウェブサイト)
-
http://www.nobel.se/announcement-99/physics99.html
個人的感想
- 1980年代当時,私だけでなく多くの人々が物質の基本構成粒子である
クォークとレプトンを更なる少数の基本要素(プレオン)から説明しようとする
「複合粒子モデル」に取り組んでいた.しかし,トフトの「アノーマリー条件」の
出現によって,その多くのモデルはこの条件を満たさないとして葬り去られることと
なった.おかげで今私は,複合モデルから手を引いて,もっぱら世の流れに従って
「大統一理論」の流れに乗るように努めている.[小出義夫 記]